|
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
|
タイムはギリギリにまで迫ってきちょる。清は辛抱強く〈マキナ〉を歩かせ続けたげな。もうち〜っとでチェックポイントの四九マイル地点じゃった。すぐ後ろを追走する車かいは、我々クルーどんが〈マキナ〉を走らせごつと「トロットートロットー」と懸命に叫んでいたげな。けんどん清は〈マキナ〉を走らせるこつが出来なかったげな。そら〈マキナ〉の機のさんが悪かっただけじゃあなく、自分の身体の変調に気づいちょったかいだつたげな。馬がさるく振動だけで肋骨に激痛が走り、呼吸さえも困難なほどげんかになっちょった。痛みが限界にまで達し、揺れる中山記念2012馬の背中で身体のバランスをとるこつさえ難しくなっちょったのであん。これは日本に帰国後、病院で分かったこつだけんどん、想像通り清は肋骨を骨折しちょった。骨を折ると、折れた箇所を庇うために、あらゆる部分の筋肉が強ばってなおす。骨折の痛みだけじゃあなく、全身の筋肉が異常なほどげんかに疲弊してなおすのよ。これは清が今までに感じたこつのん、自分でん驚くほどげんかの疲労感じゃった。車で追いかけちょった我々クルーは「トロットー」と叫んで励ましちょった。そげんな中、わい 第四章 マイル走破への苦闘は〈マキナ〉が2012フェブラリーS予想走らんのじゃあなく、〈マキナ〉を走らせごつとしん清に、薄々ながら何かしらの異常が起きちょるこつを感じちょった。でかいよも清は肋骨の痛みを庇いつつ、約束ん三時間以内に四九マイル地点に到着したつ。「タイムは?」清は時間が気になっちょった。「いっちゃが、間に合った」(マキナ〉の背かい崩れるごつに降りた清の身体をハルが支えよ。激しい痛みじーりも、第ニチェックポイントに辿り着きたいという執念が勝ったのよ。道に迷ったせいで、実こんじょマイル以上は余計に走っちょるじゃろ。
PR |
|
トラックバックURL
|
